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5つの秘密

良い家を手にするための5つの秘密

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第二章 結露は健康悪化に影響!? 結露が起きない家づくりの秘密


断熱の大切さ

 結露が起きない家づくりを考えるうえで、断熱性を高める工夫は、きわめて大切です。断熱性の悪い家では、真夏にいくらクーラーを利かせても、外の熱気が室内に入りこんで、なかなか冷えません。真冬は逆に、室内をいくら暖房しても、熱気はどんどん外へ逃げ出して冷気が侵入します。いずれにしても貴重なエネルギーを浪費することになるのです。それだけでなく、人間の健康にも悪い影響をもたらします。
 とくに冬場は、日中と夜間から明け方にかけての室内の温度差が激しくなるために、住まいのいたるところに結露が生じ、カビが発生してダニがわきます。これがハウスダストとなって、アトピーなどのアレルギーを引き起こす原因になっていることは、広く知られるようになりました。
 結露は家を腐らせてしまうこともあります。もし壁の天井際や押し入れの壁に黒いカビが生えてきたら、もっと悪い事態が起きている可能性を疑わなくてはなりません。家の土台や柱、壁の中、床下など、目に触れない部分にもカビが生え、それが家をじわじわと腐らせているかも知れないからです。いくら耐震性に優れた構造で建てた家でも、土台や柱、壁が腐り始めていたら、万一大きな地震が起きたとき、あっけなく倒壊してしまいます。健康面からも、安全面からも、エコロジーの観点からも、断熱性を高める工夫はきわめて重要なのです。


結露のメカニズム

 ところで、結露はなぜ起きるのか、ご存じでしょうか。そのメカニズムを理解するためには、まず湿度について知る必要があります。
 湿度には、絶対湿度と相対湿度という二つの尺度があります。絶対湿度は空気1埣罎鵬殖腓凌緤が含まれているかを示すもので、空気の温度が変わっても、その数値は一定です。これに対して相湿度は、空気の温度との相関関係で計算します。
 空気は温度が高いはど多くの水分が吸収でき、温度が下がるほど吸収できる水分が少なくなります。空気が最大限に水分を含んだ状態を飽和状態と呼びますが、相対湿度とは各温度での飽和状態対して何%の水分を合んでいるかを示す数値なのです。
 結露は、温度によって空気が吸収できる水分量が異なるために起きる現象です。

 下の図は空気線図と呼ばれるもので、結露のメカニズムを知るには最適のもの。一般住宅の場合、明け方に3℃・湿度70%の空気を暖房して26℃にすると、湿度は16%以下になってしまいます。乾燥した空気は洗面所や浴室、建材、家具などから水分を激しく吸収し、相対的な水分保有量を増やそうとします。それでも不十分なので、最近では加湿器などでさらに水分を補うのが一般的。このままの状態だと結露の心配はありませんが、就寝時に26℃で相対湿度が50%になった室内の暖房を切ると、空気の温度はどんどん冷たくなっていきます。温度が下がるにつれて相対湿度は高まっていき、15℃に下がった時点でついに100%飽和状態になってしまいます。 そしてそのとき、結露が始まるのです。


部屋の相対湿度を40〜60%に保てる家

 汚れた空気が健康に害を及ぼすように、湿度の変化も人体に大きな影響をもたらします。人体にとって最適な相対湿度は40〜60%だと言われています。これを上回るとじめじめした不快感を感じ、下回ると喉や鼻などの粘膜が乾燥して炎症を起こしやすくなります。またバクテリアやカビ、ウイルス、ダニなどの徹生物の繁殖は、相対湿度40〜60%の状態のときに最も抑えられることが、カナダのASHRAEの研究で明らかになりました。それだけでなく、呼吸疾患やアレルギー鼻炎、喘息などの症状も、相対湿度40〜60%のときに最も起こりにくいことが分かったのです。
 このことから見て、年間を通して常に相対湿度が40〜60%に保てる家こそ、理想的な健康住宅だと言えるのです。


間取りや暖房方法を見直す必要性

 結露を防ぐには、家全体の温度差をなくし、昼間も夜も同じ温度を保つことがベストだということがお分かりでしょう。
 今の一般的な住宅はこの逆で、人がいる部屋だけを暖房するのが普通です。水蒸気は拡散性が高く、となりの冷えた部屋や押入れに侵入し、結露します。
 しかも、就寝時には暖房を切ります。暖房していた部屋の温度もたちまち下がり、窓や壁の中で結露が起きることになります。
 結露だけでなく、部屋の温度差が激しいと、お年寄りにとってきわめて危険です。
 寒い冬、暖かい部屋から冷えきった廊下やトイレに移動したために、ヒートショックで血圧が急上昇して脳卒中で倒れてしまう。そんな家庭内事故が多発しているからです。
 そもそも日本で閉鎖型の間取りが主流になったのは、石油ストーブが普及した昭和40年代からのこと。それまでの日本の住宅は、あちこちから隙間風が入り、寒いときには厚着をして火鉢に当たるのが普通で、暖房という発想はありませんでした。
 その後普及した石油ストーブで暖房するためには、部屋を小さく区切らなければならない。これが閉鎖型間取りが主流になった理由です。
 それが結露やヒートショックの原因だと知った今、私たちは間取りや暖房方法そのものを見直す時期に来ているのではないでしょうか。


結露を解消する方法(通気層工法及び高断熱・高気密工法)

 結露を解消する工法として通気工法や高断熱・高気密工法などがあります。
 通気層工法とは、壁内の空気の温度を対流させ、外の温度と室内の温度差を最小限に抑えて結露を防止します。また、外側の壁面と室内側の壁面との間に入り込んだ湿気は、結露の原因となり、木を腐らせ知らず知らずのうちに住宅の寿命を縮めてしまいます。そこで、通気層を確保します。空気の流れを作ることで、木を呼吸させ、大切な住まいを長持ちさせます。これが、この通気層工法なのです。
 高断熱・高気密工法とは、不快な湿気の進入をシャットアウトします。また、高い保温性とすきま風による熱の損失を最小限にくい止め、住宅内部の温度を長時間保つことができます。そのため使用する冷暖房機器も最小限で済み、冬の灯油使用料は一般住宅の約三分の一、夏の冷房にかかる電気使用量も約二分の一まで節約することが可能です。
これが、高断熱・高気密工法なのです。

家を丸ごと断熱する次世代の断熱材

 結露防止のカギになる断熱材や断熱工法。現在、数多くの商品が見受けられますが、一番大切なことはきっちり隙間なく家全体を断熱できるかとうかです。
 効果的な断熱施工を行うには、優れた性能をもつ素材とその性能を十分に生かす施工方法の二 つが揃っている必要があります。構造に自然の無垢材などを使用し、自然素材住宅や健康住宅として売り出している場合でも、肝心の断熱材が「鉱物系」や「化学物質系」になっていることもあるのです。高気密性の住宅に、ホルムアルデヒドを含んだ建材を使用すれば、部屋は化学物質で満たされた状態になり、シックハウス症候群にもなりかねません。これでは、かえって不健康を招くばかりです。体によい素材は、環境にも負荷の少ない素材です。そこで一つ、安心してお薦めできる環境配慮型断熱材「セルロースファイバー」をご紹介いたします。
 セルロースファイバーは天然の本質繊維なので、周囲の状態に応じて水分を吸ったり吐いたりする調湿機能が元々備わっています。この吸湿性が優れもので、適度な湿度をもたらし、結露を防いざくれるのです。夏は外部からの熱の侵入を抑え、冬は室内の熱を逃さないので、家の部屋間や上下の温度差が少なく、年中快適さを保ってくれます。家全体が呼吸しているかのような心地よさです。壁内にセルロースファイバーを敷き詰める事によって、吸音材としての優れた性能も発揮してくれます。

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